ブンブク茶の間

「付き合う前」の、あの感覚が、最高に楽しい。

恋愛小説(短編)

ぼくは、元気だ。

今でも、雨が降りしきる深夜の渋谷を歩いていると思い出すことがある。 あの日は雨が降っていて、コンクリートに染み込んだ雨の匂いが鼻をついた。

どうぞ、お幸せに。

お互いに、なんとなく理由をつけて会うようになっていた。どちらかというとぼくの方から誘うことが多かったが、それも若干ぼくが多い。というレベルの話で、実際は彼女から誘われることも多かった。

高飛車ガール

お酒が得意ではないと言った彼女(30歳)は、かなり薄められたサングリアを揺らしながら頬を少しだけ赤くして、陽気に話していた。

傘へどうぞ

朝起きて、シャワーを浴びる。歯を磨いて、天気予報を見てコップ一杯の水を飲む。ローテーションで着ているワイシャツを手に取り、スーツに着替えて家を出る。毎朝、たくさんの人が押し寄せる駅へ歩を進め、毎朝、違う顔がひしめき合う満員電車に揺られる。