ブンブク茶の間

SFと恋愛が大好物。恋愛はSFだ。

商社勤務の大政絢似(2) 2回目のデートまでの道は、時空を超えるくらい遠い

Google先生に聞いたのだ


【2回目 デート LINE】


さすがにGoogle先生をもってしても、
数えるくらいしか参考になる記事はなかった。

 

憎くて仕方がなかった。
転職したばかりで、覚えなくてはならない仕事が山ほどあるにも関わらず
あの日から、

 


LINEが気になって仕方がねぇ。

例の大政絢に似た彼女。
年齢は30歳だという。
かなり多忙なようで、LINEは1日1通程度。
たまに、猛烈な頻度で返信が返って来るが、
それはスーパーマリオでいう所の、スター状態のようなもので、本当に一瞬しかない。

一度連絡が来なくなると、18時間は返事がない。

この18時間は、ぼくにとって時が止まったかのように長く感じた。
高校の授業で例えると、月曜日の3時間目の現代文くらい長く感じた。

ちょうど、18時間と23分が経過した頃に、
1行か2行程度の文章が届く。

18時間前の「お昼ごはん、何食べましたか?」という僕のLINEに対して、


「ごめんなさい。昨日はキーマカレーで、今日は麻婆豆腐です。」

 

もう会話が風化してしまっていて、
2食分の返事が来る始末。迂闊に質問なんて出来ないのだ。

1回目のデートから、そんな連絡をだらだらとしていたので、

しびれを切らした僕は、かぴかぴのキーマカレーや麻婆豆腐を無視して、

「映画好きですか?」とLINEをした。
また返事は18時間後。と思いきや、その日は運良く7分後に

 

「はい。好きです。お酒飲みながら観るのが好きです。」

きた。

ぼくは、そのLINEが来て14分後にこう送った。

「そうなんですね!よかったら、シン・ゴジラ君の名は。どっちか観に行きませんか?個人的には、君の名は。が気になってるんです。」

f:id:tutti1990:20161028215602j:plain

※ちなみに、前回書いたが、ぼくはこの子と会う直前に「君の名は。」をすでに観ている。

「映画良いですね。私はシン・ゴジラ気になってるんですが、
 君の名は。観に行きましょうか。」

と返事がきた。まさかの趣向が逆だったが、まぁそれはよしとして。
映画に行くことが決定した。

ちなみに、これは補足だが、
相手とコミュニケーションを取るうえでの心理的テクニックとして、

・相手に何回YESと言わせるか。
というのがある。営業のテクニックとしても、知られている。

ビールを飲んでいる女性に対して「ビール好きなんですか?」と聞いたり。
寒い日には「今日寒いですね。」と聞く。
ビールを飲んでいるのだから、基本的に「はい。好きです。」となる。
本当に寒いのであれば「そうですね。寒いですね。」こちらもYESだ。

このYESを繰り返すことで、
相手の「YES」という心理的ハードルを下げるのだ。
「YES」のハードルが低ければ「映画行きませんか?」に対しても
「YES」が言いやすくなる。

ちなみに、めっちゃ出来る保険の営業マンとかは、
マジで物凄い回数の「YES」をこちらに言わせてくる。

そして、もう1つ補足だが、相手に断られない技術として
・選択肢を2つにしぼる。

というのがある。
この場合【シン・ゴジラ】と【君の名は。】のどちらか。と聞くことで
相手は反射的にこの"どちらか"を選ばざるをえない

仮に「シン・ゴジラ見に行きませんか?」と聞いてしまった場合
シン・ゴジラに興味がなければ、

シン・ゴジラ ⇒ 観たくない ⇒ 行きたくない。
となる。

しかし、選択肢を2つにしぼられたことで

シン・ゴジラ < 君の名は。 

という考えになり【行きたくない】という選択肢は浮かんでこないのだ。

ちなみに、めちゃくちゃ売れている保険の営業マンは、
高級なA,中級のB,低級のCという3つの選択肢を与え、
「Aは高いし、Cは安いくて不安ですよね、であれば、Bにしませんか?」
最終的にBを決定させるというテクニックを使ってくる。気をつけろ。


まぁ、そんな感じで
2回目のデートにこぎつけた。

2回目のデートさえ決まっていれば、
あとは強気だ。

正直、シン・ゴジラを観たかったのはぼくも同じだったけれど
君の名は。」を女の子と絶対観たいと思っていたので、
そこは「君の名は。」をごり押した。

そうなったら、
18時間LINEが来なかろうが、36時間LINEが来なかろうが、
もう精神的に苦しくはない。デートの日程さえ決まっていれば、怖いものなどない。

「デートが出来る。」という響きだけで強くなれた。

さすがに、54時間くらいが経過したころ、僕からLINEをしてみた。

「○○日、何時集合にしましょうか。場所は○○と××どっちが都合いいですか?
 映画館探しておきます。」

彼女からこう返ってきた。
「場所は、○○が良いです!あと【君の名は。】にあまり興味を見いだせなかったので
 そこも含めて、別の案を考えておきますね…。」

ぼくはこの返事を4度見くらいした。というか、
何かの間違いかと思って一度携帯の電源を落として、もう一度見た。

すると、

 

「場所は、○○が良いです!
 あと【君の名は。】にあまり興味を見いだせなかったの

 で、そこも含めて、別の案を考えておきますね…。」

 

君の名は。」に興味を見いだせないことあるんかい。

2回目のデートを目前にして、絶対絶命のピンチを迎えた。

一瞬「いや、僕この間1人で見たんですけど、超面白いですよ!」と
喉まで出かけてやめた。

もう、この記事を書きながら、過去のことだとしても、
心が痛くなってきた。なんていうか、冷静に考えてみたら
SEO対策で「君の名は。」と「シン・ゴジラ」という単語をめちゃくちゃ入れている記事みたいになってるし。

そのような形で、2回目のデートで「君の名。」に行くことは諦め、
別の策を考えることとなった。



2回目のデートの道のりは、なかなか遠いのだった。