ブンブク茶の間

SFと恋愛が大好物。恋愛はSFだ。

クリスマス・イブに会った女性の話(1)

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2017年になりました。
昨年1年を振り返って……とか、
2017年の抱負は……なんて、
そんな死ぬほどつまらない事を書く気はありませんが、
この2016年という1年を生きて思ったんですけど、

 

365日って、思ったより短くないですか?

 

 

20世紀最大の物理学者アルベルト・アインシュタインが説いた

 

相対性理論


アインシュタインいわく
「熱いストーブの上に手を置くと、1分が1時間に感じられる。
 でも、きれいな女の子と座っていると、1時間が1分に感じられる。
 それが、相対性。」

だそうです。


ぼくにとって2016年は、


「きれいな女の子と座っている時間が長かった1年」

だったと思うんです。

もちろん、このブログの1つのテーマである【恋愛】というネタを書こうと思って
文字通り綺麗な女の子と一緒にいれた時間も長かった。

でも、それ以上に幸せな時間が多かった1年だったような気がします。


…。

危ない。このままの流れで、1年振り返りそう。

やめます。

 

今回書きたかったことは、

そう。

 

 

クリスマス・イブに知り合った女性の話です。

 

クリスマス・イブの話


昨年(2016年)のクリスマス・イブ。
正確には、クリスマス・イブの前日の23日。
ぼくは、寂しさに打ち勝つために、1人深夜のレイトショーを観に行くことにした。

イブの前日ということで、
街にはカップルがごった返していた。
大政絢似の失恋を引きずっていたぼくは、大音量でさユりフラレガイガール

www.youtube.com

を聴きながら、
カップルが手を繋いで作るアーチをくぐるような気持ちで劇場へ向かった。

ただこの曲、フラレた女の子側がフった男性に向けた歌詞なので、
これをもう100リピートくらいしてる自分がいると考えると、
なんだか気持ち悪くなってきました。

 

映画館の受付で、ビールを頼み、冷えたビールを片手に
SF映画をしっぽりと鑑賞した。

2時間の宇宙旅行を楽しみ、劇場を出る頃には
ちょうど、0時をまわっていた。
そう。恐怖のクリスマス・イブが始まってしまった。

劇場内の、しばしの宇宙旅行で、アルコールを摂取していたぼくは

「早く帰りたい」という気持ちと、

「こんなイブだからこそ、酒が飲みたい。」

という気持ちに襲われた。なんでそんな気持ちになるんでしょうかね。

宇宙空間とアルコールで酔っ払ってしまっていた。(たった1杯なのに)

気分が高まっていたぼくは、
雰囲気の良さそうなBARを見つけた。
その門構えと雰囲気に、一瞬息を止めてしまったが、
そう、今日はクリスマス・イブ。
幸せを振りまくカップルゾンビ達に見つかる危険性を考えると
外にいる方が圧倒的に危険なのだ。

ぼくはBARの扉を開けた。

 

扉をくぐって、すぐに後悔におそわれた。

 

薄暗い店内には、5人ほどの客がおり
そのうち2組はカップルだった。

そして、一番奥の席には女性がひとり。
その隣には、席を取ってあるかのように鞄が置かれていた。

(やばい。この女の人、絶対男と待ち合わせしてるだろ!?)


そう、店内全てがカップルであるという可能性を
ぼくは全く考えていなかった。

しかし、入ってしまった以上、すぐにお店を出るなんてこと
できるハズがない。

空いている席が少なかったので、
その一番奥の女性の席、彼女が席の確保のために置いてあるカバン。
その隣、つまり奥から3番目の席にぼくは座った。

マスターにビールを頼む。
とにかく早く呑んで帰ろうと思った。
ビールが提供され、一口で結構な量を飲んだ。
はやく酔っ払いたかった。というか、早く飲み干して帰りたい。

イブの夜であったためか、マスターはぼくに気を遣ってくれ
居心地の良い雰囲気を作ってくれたことが救いだった。
1つ席の離れた女性は、まだ一人で飲んでいる。

その女性は、何回かこのBARに来たことがあるようで、
マスターと仲良く話をしていた。
席も近かったため、話が丸聞こえであった。

その会話の中で、彼女は言った。
「マスター、いま時計みたらもう0時まわってる。
 クリスマス・イブなんですねー。うわー。」

 

おや?

 

「"クリスマス・イブ"なんて意識するから、ダメなんすよね。
 私、ほかの休日となにも変わらないのに。」

 

おやおや?

 

この会話のあと、しばらくして彼女が席を外した。
恐らくトイレであろう。

ぼくも酔っ払っていたので、マスターにも色々と開けっぴろげに話していた。
そして、彼女が席を外した、今しかないと思い。

マスターに
「隣の女性って、一人で来てますか?」
と聞いた。

「そうですね。多分一人ですね。一緒に飲んだらいいじゃないですか?」

 

マスター。あんた最高過ぎる。

 

バーの雰囲気もあるので、こういう時はマスターに声をかけてもいいか
確認しておいた方が良いと思ったが、かなりフランクなお店だったので
すぐにOKだった。

 

彼女がトイレから戻ってきたタイミングで、
女性に声をかけた。

「あのー。すいません。イブなのに、一人で飲んでていいすか?」

 

「えー?あなたも一人じゃないですか。」

 

「そうなんですよ。でも、どこ行ってもカップルいるから、
 ここに逃げてきたんですけど、ここもカップル多かった。
 一人なら、1杯だけ一緒に飲みませんか?」

 

「あっ、いいですよ。飲みましょう飲みましょう。」

 

 

クリスマス・イブ。
2016年の年の瀬。

 

 

何か起こりそうである。

 

 

続く